だいたい1日1食健康法(ダイエット)③ 1日1食と体重
ご訪問ありがとうございます
今日は食事回数が体重に与える影響について記事を書きたいと思います
前回の記事までで、食事制限は寿命を延ばす可能性があること(1)、無駄なカロリー摂取をすると体が無駄にカロリーを消費している可能性(2)を書きました
わたしのテーマは一日一食健康法(ダイエット)で、余分なエネルギー摂取を控え、時間やコストを削減し、活動的な人生を行うことを目的としています
今回の疑問は最適な食事の回数です
現代人は食事を3回食べる方が多いと思いますし、それが健康的だと言われて育った気がします
しかし、それは何が根拠になっているのでしょうか?
本当に3回食事することは正しいのでしょうか?
このあたりを数回に分けて調べていきたいと思います
今日は食事の回数と体重への影響を調べた報告を紹介します
まずは結論から・・・
食事回数が少ないと体重が減る
1日1食であれば朝食べるのがよい
目次
日本人の食事摂取回数
まずは、日本人の食事摂取回数について調べてみました
国民健康・栄養調査を検索してみたのですが、食事摂取回数に関しての詳細な検討がありません
そこで、様々な調査結果を検索したところNHKがアンケートを実施した結果に、食事摂取回数の記載がありましたの紹介します(3)
NHK放送文化研究所からの引用です
対象は16歳以上の3600人、2016年に実施された内容です
日本人の食事摂取回数は下のように報告されています
1日3食 81%
1日2食 18%
1日1食 1%
1日4食以上1%
(おやつが食事にはいるのかとか何kcal以上が食事に入るのかが気になりますが、本アンケートではそこまで言及してはいないと思われます)
やはり1日3食の方が多いです
1日1食の方は1%でした
私としては意外と多いなと感じました
日本人において、摂食回数と体重を科学的に調べた報告は見つかりませんでしたが、海外においてそれを調べた報告が2017年に発表されましたので、紹介します
対象
国 米国とカナダ
年齢 30歳以上
人種 27%が黒人その他白人
人数 50660人
追跡期間 約7年
その他
対象はセブンズデーアドベンチスト協会の会員
アンケート調査/2年に一度
96048人が初回のアンケートに参加し、59569が4回目のアンケートまで完了、8909人がデーダ欠落のため除外され、最終的に50660人について分析された
セブンズデーアドベンチスト協会というのはキリスト教の宗派のようです(4)
草食主義のグループということと、海外の人物が対象なので、日本人の主な食事スタイルとは異なっていることが読む上での注意点かと思います
食事回数
まずは食事回数の分布です、上記の日本人データと並べて表示してみました
食事の回数(%)
アメリカ・カナダ (今回の報告) |
日本 (NHK調査) |
|
1日3食 | 44.8 | 81 |
1日2食 | 10.3 | 18 |
1日1食 | 1.74 | 1 |
1日4食以上 | 43.28 | 1 |
最もメジャーな食事回数は1日3食でした
日本人との大きな違いは1日4食以上食べている方の割合が多かったことですが、アンケートの取り方が異なるので直接は比較できません
本論文では間食も摂食回数に含めているようです
食事の回数と体重変化
今回の報告の結果です
縦軸は1年あたりのBMI(肥満度)(5)変化、横軸は食事の回数です
1日3食を基準にして比率で表しています
1日1-2食事/日はBMIが相対的に減少してます
1日3食を超えるとBMIが相対的に増加してます
1日の食事の数とBMIの変化との間に直線関係があるようです
食事の回数が減るとBMI(体重)が減るのですが、当たり前のように感じると思います
しかし、こういうことをちゃんとした方法で解析した報告はとても珍しいのです
このデータから言えるのは食事回数を減らすと体重が落ちるし、回数が多いと体重が増えるということです
私の1日1食経験と照らし合わせるとまさに同じです
私の体重
1日3食 72kg
1日2食 67kg
1日1食 63kg
絶食の時間と体重
縦軸は1年あたりのBMI変化、横軸は絶食の時間です
左が絶食時間7-11時間(例えば夜22時に食事を終えて、朝5-9時朝食)
真ん中が絶食時間12-17時間
右が18-24時間の絶食時間
ご覧の通り絶食時間が長いと体重が減るようです
絶食時間は短い方がいいという報告があるみたいですが、今回の報告では7年間の追跡調査でこのようになったということです
あくまで体重に対する影響なので、健康に与える影響に関しては別に調べていく必要があります
朝食を食べない影響
朝食を食べない方の影響も本報告では記載されていました
最近、朝食を食べないことに関する研究が数多く発表されています
非常に注目度が高い部分ですので、紹介します
縦軸は1年あたりのBMI変化、朝食を食べているかどうかです
左が朝食を食べていない
右が朝食食べている
朝食を食べないと体重が増加することが分かると思います
非常に不思議なのですが、著者はホルモンの分泌や概日リズムおよびヒートショックたんぱくの影響を示唆していました
朝食べれば、多くの人間は昼間活動しているので、摂取したエネルギーは消費に回され、寝る前に食べればエネルギーは貯蓄されるということなんでしょうか
結論
食事回数が少ないと体重が減る
1日1食であれば朝食べるのがよい
引用
主論文
J Nutr. 2017 147(9) 1722-1728
(1)だいたい1日1食健康法(ダイエット)① - 節約実践日記
(2)だいたい1日1食健康法(ダイエット)② 消費カロリーの不思議 - 節約実践日記
(4)セブンスデー・アドベンチスト教会 - Wikipedia
(5)https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-002.html
今後は摂食回数と健康や疾病への影響を報告したいと思います
ここまで読んでいただいてありがとうございました